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まほろば紀行〜ふるさと大和の再発見



 「まほろば紀行〜ふるさと大和の再発見」は旧大和村広報誌に連載されていたもので、郷土の歴史研究家館野義久氏が書かれていました。 
 「いっつ・あ・さくらがわーるど」の開設にあたり、桜川市の歴史についての資料として掲載、また、書き残したものを追加していただけることになりました。
 書かれている地名や人名は連載当時のもので、現在では変わっているものもありますが、館野氏により徐々に訂正していただくことになっておりますので、ご了承下さい。


大和村広報誌連載スタート時のあいさつ文


 今、高度成長の歩みが止まってみて、私たちはあまりにも変わってしまった地域の風景と、人の心にはぼう然としてしまいます。
 そんな中でも、四季折々の自然の美しさと、恵みを与えてくれる筑波、加波、雨引山の山並みや桜川の流れは、すさんだ心を癒してくれます。
 この山ふところに抱かれた「まほろば大和」(まほろばは古語で、すぐれて住みよい所をいい、景行記に大和は国のまほろばと記されている)には、山や川の伝説をはじめ、人と動物の交接譚、地蔵・観音・薬師をめぐる仏の説話、五穀豊穣、無病息災、悪疫退散、延命長寿を願う社寺への祈とう、それに伴う信仰、民話、芸能、方言、年中行事など列挙にいとまがないほどあります。
 私たちの住む大和村は、関東平野のほぼ中央に位置し、気候もよく、地味も肥え、人情豊かで古くから常陸、下野、下総の文化と溶け合い、自由でかっ達な風土を育んできました。
 ところで、平成の今「ふるさと大和」をさらに住みよい所にするためには、もっと一人ひとりが、自分の住んでいる地域に自信を持って目を向け、そして、地域の成り立ちや変化の様子を自分で確かめることです。最終的には、ふるさとへの愛着心の有無の問題であります。
 この際新しい感覚で自分の周囲を見直してみませんか。きっとすばらしい発見があると思います。
 4月号から村内の巡見の「まほろば紀行」を連載することになりました。地名語源、文化財、民間伝承、民俗など、目に留まったものにスポットを当て「ふるさと大和」の発見記にしたいと思います。そこには、幼き思い出、古老の語り、むら自慢、怪談、年中行事などが登場することでしょう。
 この紀行文が、大和村の良さを知り「生まれて良かった」、「住むことに誇りがもてた」、そして「老後が安心して暮らせる」という村民の信頼、期待感の高まりを願っています。


文:舘野義久(大和村教育委員)


舘野義久 著「まほろば紀行」 目次



足利橋のかわうそ

常法院の山伏と狐

狢と猿と獺

古墳探検記【1】雨引小歴史新聞より

古墳探検記【2】御室大日塚

古墳探検記【3】日本武尊伝説

仏根場の伝説【1】 ―姥捨て山考 1―

仏根場の伝説【2】 ―姥捨て山考 2―

鼬と猫と十二支

正月と年男

将門伝説【1】平・中丸木の地名

将門伝説【2】君の前との邂逅

将門伝説【3】野本合戦

将門伝説【4】君の前の死

将門伝説【5】桔梗の前

将門伝説【6】咲かずの桔梗

将門伝説【7】阿弥陀堂縁起

将門伝説【8】将門異聞記


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