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足利橋のかわうそ


 これは、昔々の話です。

 青木から羽田に抜ける往還は、古い鎌倉街道でした。鍬田(岩瀬町)との境を流れる犬田堀には、足利橋という土橋がかかっていました。その両脇は断崖のように切り立ち、桜川に流れ込む所で薄気味悪い場所でした。

 そこには、大きな「獺(かわうそ)」が棲んでいました。このかわうそは、夜な夜な土橋の下から、通行人を化かしたといいます。

 桜川を下り、高森と青木の村境の「川ウソ」(高森の小字名。高森神社の東、桜川辺りの急な傾斜地で、水位が深く、あく水流れ込み、渦巻き状態になっていたという。現在の大和橋付近で、耕地整理がなされ、昔の面影は残っていないが、南に筑波山を望む景色は天下一品)という住処を根城に、我がもの顔で泳ぎまわっていたといいます。

 ところが、いつの頃からか桜川岸まで田畑を作るようになると、彼らは川の上流、下流へと追いやられ、姿を消していきました。かわうその棲んでいたところには、「獺祭り場」という所があって、かわうそが自分で捕らえたたくさんの魚を、川辺りに並べて、まるで祭りの供え物のようにしていたといいます。


【獺(かわうそ)】
 いたち科の肉食動物で、夜行性。体長は50〜100cm位。尾は長く、水潜りが上手。魚、鮭、カニなどを捕食。聴覚、臭覚は鋭く、人間が近づくとすぐに身を隠す。
 俗説に、淵の底に潜んで悪事を働き、人の言葉を真似て、人間をだまし、水底に引き込むという。



文:舘野義久

取材協力
中野義男さん(高森)
北島光男さん(高森)
プリンタ出力用画面


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